寧楽友禅の成り立ち
1973年、金沢での修行を終えた後、奈良へと移り住みましたが、この地での制作が、本格化するにつけ、より独自な作品をという思いが強くなり、奈良の諸行事や古典に発想を得た作品に多く取り込む事になりましたのも自然な成り行きと言えましょうか。
それ迄の加賀友禅という呼称を外して、奈良の都が古きより寧楽とも表されていましたのに因み、寧楽友禅と名付けさせて頂きました。只寧楽では、余りにもイメージが広がりすぎますので、作り手自身が”丁寧を楽しむ”という意味合いを込めましてNEIRAKUと致しました。
略歴
1950年
三重県熊野市に生まれる
68年
加賀友禅作家・毎田仁郎氏に入門
75年
師より独立・奈良に住いを移し創作活動を始める
85年
寧樂友禅と改称し、奈良・東京・大阪にて毎年個展を開く
2004年
寧樂(装飾具)発表